4月も半ばとなり、初めて保育園に通う子どもたちは、徐々に園生活に慣れてくるころではないでしょうか。保育士をしていた時の4月は、新入園児の鳴き声が響き渡り、大合唱になっていたなぁと思いだします。
元保育士である私の3人娘はみな、「さくらさくらんぼ保育」を取りいれた園に通わせています。長女が1才児クラスの時から通っており、今年で7年目です。現在三女が1才児クラスなので、まだまだ園生活は続きいます!
さて、聞いたことはあるけど、さくらさくらんぼの保育ってどんな保育園なの?
さくらさくらんぼ保育のたくさんある特徴の中から一部をお伝えしようと思います。
さくらさくらんぼ保育では朝の体操に取り組んでいる
乳幼児の身体づくりの一環として、毎朝保護者と体操をして一日をスタートさせています。我が子の園で毎日行う体操は、ロールマット、雑巾がけ、両生類のハイハイ、ぎっちらこ、おうまの5種類です。
- ロールマット
ロールマットとはこのようなものです。おへそがマットのてっぺんに来るように寝ます。
保護者は、子どもの両腕をブラブラ、身体や足全体をスリスリ、骨盤をユラユラとしてあげながら、スキンシップをしたり、体熱くないか(発熱はないか)、湿疹はできていないかなど、チェックを行う機会でもあります。子どもは、マッサージをしてもらうことで、体がぬくもりリラックスすることができます。仰向けの次はうつ伏せになり、神経がたくさん通る背中をスリスリし、同時に足の長さや左右差がないかを確認しています。
ロールマットはスキンシップとリラックスの効果! - 雑巾がけ
枕のようなぬか雑巾で、ホールの端から端まで往復します。
手のひらをしっかり開き、顔を前に向けて雑巾をかけることで、腕の力が付きます。
すると、顔の筋肉も鍛えられるので顎の力がつき咀嚼力がつくようになるようです。
雑巾がけは咀嚼力に繋がる! - 両生類のハイハイ
まるで、トカゲやヤモリのような格好のハイハイです。足の親指で床を蹴って進むことが大事です。足の親指を刺激すると大脳も刺激されるといわれています。子どもの脳の発達にもよいとされる体操です。
足の親指は大脳と直結! - ぎっちらこ
「おーふーねーはーぎっちらこー♪」と歌いながらお尻と足で進んでいきます。年長さんは両手を後ろに組んで進んでいきますが、おとなでも腹筋が痛くなるほど体幹に効きます。
お舟をこいで体幹キープ!
おうま(手押し車)
保護者が子どもの両足を持ち上げ、子どもは腕の力だけで前進します。鉄棒や竹登り(登り棒)、側転ができるようになる力を育てます。体幹も鍛えられるようです。
側転、逆立ち、鉄棒など腕を使った遊びに有利!
さくらさくらんぼ保育では先生をあだ名で呼ぶ
これには少し驚くかもしれませんが、子どもが先生に向かって「○○ちゃん・くん」と呼びます。時にはお友達同士、呼び捨てで呼び合うときも。傍から見れば「教育がなってない!」と思われがちですが、「子どもを真ん中に、園と家庭が一緒になって子育てをする」という横のつながりを大事にする考えにあるようです。
我が子が通う園の園長は「まるで兄弟姉妹のように育ち、どの子も我が子と同じように育ちを喜び合えることを願って、園に通う子どもたちを『昼間のきょうだい』と呼んでいる」といいます。
若い世代の母親が増え「孤育てはさせない!」と地域とのつながりも大事にしているのです。
小学生になった長女は、さくらさくらんぼで育ってきても、学校で「○○先生」や「○○ちゃん」と普通に呼んでいます。口が悪い、下品に育つということはないようです。
さくらさくらんぼ保育では毎日リズム遊びをする
ピアノに合わせて赤ちゃんクラスから年長クラスまで、毎日リズム体操をしています。脳中枢神経の発達を促すためのリズムであり、リトミックとは違います。
身体や脳の発達を促すために作られた200種類もの動きがあり、目と手の協応といったところにまで意識が向けられ、全身を使ったリズム遊びです。0才~6才頃は脳中枢が発達する最も大事な時期で、この時期に、神経を刺激するリズムを毎日楽しく行うことができるのは、子どもの成長にとってメリットしか感じられません!
さくらさくらんぼ保育は0才からパンツで過ごす
寝返りができるようになってきた生後6ヵ月くらいから普通のパンツで過ごします。当たり前のように垂れ流しですが「パンツが濡れて気持ち悪い」「トイレに行きたい」という感覚を覚えるのがとても早いです。うちの三女(1才)は家でオムツを履いていても「チー出た」「トイレ行く!」と教えてくれます。もちろん、洗濯物は山のようですが、長女も次女も家でトイトレを頑張らなくても、とてもスムーズにオムツを卒業できました。
そして、誰かがお漏らしをするたびに床を拭いて着替えさせてくださる園の職員の方には本当に感謝です。
さくらさくらんぼ保育は自然豊かな環境がある
さくらさくらんぼ保育は、子育ての環境も大事だとしています。どこの部屋からでも出られる開放的で緑豊かな園庭。土も水もあって子どもたちは、泥・水遊びを楽しんでいます。
我が子の園ではもう一つ、とっても広い新園庭と呼ばれる園庭があり、そこには赤土でできた大きな築山が3つもあります。
私には、登るのがちょっと怖そうだと思ってしまう高さの築山を子どもたちはスイスイ登っていき、ダダダーっと走って下りてきます。
畑もあり、自分たちで毎週畑仕事をして野菜を育てています。収穫した野菜をおやつで食べたり、収穫祭を年に2回行い、自分たちで料理のお手伝いし豚汁を食べて楽しんでいます。
緑に囲まれ、泥や土に触れ、自然の中で過ごせる子どもたちは心身ともに豊かに育ってくれることでしょう。
まとめ
さくらさくらんぼ保育には、一般的に思い浮かべる保育園にはない特徴がたくさんあります。
朝の体操や毎日のリズム遊びは、とても運動になります。体操や運動に特化した保育園以外こんなに体を動かす保育園はないでしょう。また、木や草花、畑などの緑に囲まれた開放的な園庭、山登りをするための大きな築山があるのもさくらさくらんぼの特徴ではないでしょうか。
先生のことを○○ちゃんと呼んだり、0才からのパンツなど驚くこともありますが、伝えきれていない特徴はまだまだあります。他の園にはないモノやコトがたくさんですが、どれもこれも、子どもの心身の成長を一番に考えた目的があってのものだということですね。
コメント