さくらさくらんぼ保育ではキャラクター物が禁止されています。
それでも、小さな子供にとっては可愛いキャラクターの服に目がとまってしまうものです。
特に、イヤイヤ期や反抗期に「それはダメ!」と言われると、子どもだって怪獣のように吠えまくるし、そうなると大人だって困ってしまいますよね。
保育園でキャラクターが禁止されているのに、子どもが「この服がいい!」とキャラクター物を着たがったら、どのように説得すればよいのでしょうか。
元保育士、我が子がさくらさくらんぼに通って7年目の経験からお答えします。
保育園用とお休み用の区別しておく
子どもが欲しがって、買ってあげられるのであれば、キャラクター物を買ってあげて、持っていてもいいと思います。
キャラクター物を園に持参するのが禁止であって、キャラクター自体に罪はないので、お家にいるときだけ着るというルールを作ると良いでしょう。
もし、絶対に持っていく!と言い出したときは「大事なかわいいお洋服が泥で汚れて染みついてしまってもいい?」と聞いてみましょう。
さくらさくらんぼ保育は外でたくさん身体を動かして遊びます。
泥・砂遊びや水遊び、月山登りや木登りは当たり前です。
また、木々や緑に囲まれているため、虫も多く、虫を大事にポケットに入れておくという子もいたりします。
畑仕事も頑張るさくらさくらんぼの子どもたちの服、靴、帽子は毎日のように泥んこです。
大きい子なら大事な服が汚れてしまうことに「うーん」と考えてくれるでしょう。
考える素振りを見せたら「キャラクターものはお休みの日に着るのはどう?」と提案してあげると「いいね!」と納得してくれるかもしれません。
まだ、小さい子なら、ある程度親が服を決めてあげてもよいでしょう。
「こっちとこっち(どちらもキャラクターでないもの)どっち持っていく?」と子どもに決めてもらう主導権を与えると喜んで「こっち!」と答えてくれます。
1歳半の三女にも主導権を与える選び方をさせてあげるとどんなものであろうと喜んで「こっち!」と選んでくれます。
買うときは汚れたり破れたりしてもいい物を選んで保育園用にする
さくらさくらんぼ保育はとにかく年中通して洗濯物が多いです。
泥砂・水遊びで汚れ、食べこぼしで汚れ、畑仕事で汚れ、お漏らしで汚れ・・・。
おまけに、木登りしたり、大きな築山を滑り台のように滑り降りたりで、ズボンに大きな穴が開くこともあります。
そんな毎日の積み重ねで、泥が落ちなくなったり、よれたりクタクタになったりする服ももちろんあり、どんなに頑張って手洗洗濯をしても、次の日には、再び泥んこや食べこぼし、お漏らしで大量の洗濯物です。
兄弟児で数人分の洗濯物があれば、どれだけのものか想像がつくでしょう。
お仕事や家事・育児に追われる、夕方の帰宅後に一つずつ丁寧に洗っている時間はありません。
よっぽど汚れのひどい物やお漏らしのパンツは手洗しますが、ある程度の汚れ物は洗濯機にお任せです。
さくらさくらんぼ保育では、服が汚れたり、穴が開いたりするのは当たり前!と覚悟を決めておき、汚れや破れなどを気にしなくても良い服を持っておきましょう。
質より量!安いものをたくさん買っておく
さくらさくらんぼ保育では、遊びの内容によって、何度も着替えをすることがあります。
着替えるのは、おやつ後、リズム前後(リズムは必ず半そで半ズボンでするという決まりがあるので、長袖を着ているときは着替えます)、活動の後、給食の後、お漏らしをした後です。
活動によっては泥遊びをしたり、水遊びをしたり、色遊びをしたりと服が数回汚れることがあるので、一日平均3~5セットの洗濯物がある事になります。
(雨で室内遊びをした時は1セットだけというときもあります:年中組)
意外と多く持っておくと良いものはフェイスタオルです。
水遊びや泥遊び、畑の日は活動後にシャワーで身体や足を洗い流すことがあります。
一日2,3枚使う日もあり、次の日にも2,3枚使うときがあるので、家に保育園用として5,6枚ストックしておくと良いと安心でしょう。
年中組の汚れ物3セットプラス体拭きタオル、それに加え、まだお漏らしをする小さい子が兄弟児でいたら、洗い物はまだまだ増えることになります。
おまけに、年中組からお泊り保育が年に2回あり(現在は新型ウイルスの関係で1回)、年長になれば2泊3日の園外お泊りが何度もあるのです。大きなカバンに着替えを沢山入れなければいけません。
そうなると、着替えがたくさんいることになるのは容易に予想がつくと思います。
キャラクター物はオシャレで可愛いものが多いけど、他のものより少し値が張ったりするし、園ではオシャレで高価なものが1つあるより、安くて汚れてもいいものが複数枚ある方が断然良いです。
保育園用はお下がりで十分!
保育園生活で着替えがいるのは当然です。
ならば、買うよりお下がりをもらった方がもっと経済的だと言えるでしょう。
我が子の園では、年に2回ほど「ヤドカリ市」というお下がり服を交換できるイベントを保護者会が開催しています。
他のさくらさくらんぼにもあるのかな?そこは不明ですが、とても役に立つイベントです。
お下がりの服をあげてもいいという人の服を集め、後日、欲しい人が服を選んで好きなだけ持ち帰れるというイベントです。お下がりを上げる方、もらう方のどちらにとっても助かってしまう良い企画だと思います。
お下がり服の中には、前の持ち主の名前が書いてあったりしますが、その名前がすでに小学生になっている子の名前だったりするときがあります。
めぐりめぐって、何年も大事にされてきた服なんだなぁと心がホッコリするようです。
お下がりなら、破れようが汚れようがあまり気になりませんし、子どもにとっては、自分には持っていなかったものなので喜んで着てくれたりします。
そして何よりSDGsとしても経済的で効果的ですよね。
キャラクターはなぜNG?
キャラクターが禁止されいる理由はいくつかあるようです。
メディア禁止
そもそも、さくらさくらんぼ保育は、テレビやスマホ、ゲームなどのメディア機器への接触を禁止しています。
目には見えない電磁波の影響が、子どもの発達に影響を及ぼすとされているからです。
キャラクターの多くはメディアによって触れるものがほとんどであり、キャラクターを見るとメディア接触したくなってしまうのが、一つの要因です。
目の前のことに集中してほしい
脳も心身も成長段階にある子どもは、テレビやYouTubeなどから得た情報が大人以上に脳や心に残りやすいそうです。
たしかに、好きなアニメをよく見る子は、ごっこ遊びでアニメの役になりきって遊んだりしていますよね。
さくらさくらんぼ保育では、園外保育も多く、海・森・山などに出かけることが多くあります。
保育者からしてみれば、本物の体験からしか得られない感動、山から見る景色、海がキラキラ光る様子、奇麗なものは奇麗だと思える心になってほしいという願いはもちろんあるでしょう。
しかし、メディア漬けになっている子どもの心は目の前の感動より、頭の中のキャラクターが勝ってしまっているようです。
保育者の話しによると、「みんな見て!頑張って登った山から見える景色は奇麗だね!」という声掛けをしても「私はお城のプリンセス~」と一人でなりきっていたのだとか。
なりきって遊ぶのは悪いことではありませんが、園生活の中では本物の体験を味わう場であってほしいという目的があるのですね。
まとめ
さくらさくらんぼ保育ではキャラクターものが禁止されています。
その理由は、メディア接触を避けるため、目の前のことに集中してほしいためという願いや目的があるようです。
しかし、キャラクターもののカワイイ服を着たがる子も中にはいます。
保育園では服が汚れてしまうのは当たり前なので、お気に入りの服なら「お家用にしようね」と話してみると良いかもしれません。
また、「これとこれどっち?」という主導権を与える選び方をすると子供にとっても自分で選んだ!という喜びが得られるでしょう。
保育園生活では着替えがたくさん必要です。
安い物やお下がりなどを活用して多めに着替えのストックをしておくと安心です。
汚れた服の数は子どもがたくさん遊んできた証拠。
大変ですが、お洗濯をしてあげるのは大人の役目です。
頑張りましょうね!
コメント