子どもが夜寝なくイライラする!そのような経験はありませんか?
やっと寝かしつけたと思ったら1時間以上かかっており、洗い物もまだ残ってるし・・・
なんてこともあるかもしれません。
家事も残ってるし、ゆっくりしたい!もっとすんなりと早く寝てくれたらいいのに!
と思ってしまっても無理ありませんよね。
家事も育児もほんとに大変ですから。
では、子供が夜寝ない原因って何なのでしょう?
その原因と子どもが夜早く寝る方法についてをお話していきたいと思います。
子供が夜寝ない原因は?
子供が夜寝ない原因は、運動不足だけではないんです。
確かに、日中あまり体を動かしていないと、体力が余って夜寝ないこともあるかもしれません。
しかし、公園で思い切り遊ばせた日でも、夜寝るのに時間がかかってしまう事があったりしませんか?
子供が夜寝ない原因は、自律神経や睡眠のホルモンの乱れに関係しているからなんです。
どういうことなのかもう少し詳しく見ていきましょう。
自律神経やホルモンの乱れる原因とは?
自律神経や睡眠のホルモンが乱れる原因は、生活リズムの乱れにあるといわれています。
起きる時間や寝る時間が一定でないことや、メディア漬けの生活になっていることが生活リズムを乱す原因となっているのです。
自律神経・睡眠のホルモンって何?
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経 | 運動時・闘争時に働く神経・・・昼間に優位。夕方に沈み早朝に目覚める。 |
副交感神経 | リラックス時に働く神経・・・夜間に優位。 |
交感神経とは、運動時や闘争時に働く神経で昼間に優位な神経です。
この神経は夕方に静まり、早朝に目覚めます。
副交感神経とは、リラックス時に働く神経のことで夜間に優位になる神経です。
大人でも、自律神経が乱れて就寝時に優位になるべき副交感神経が働かず、交感神経が働いていたら、眠れなくなるのは容易に想像がつきますよね。
子供の身体ならなおさらもことでしょう。
睡眠のホルモンって何?
ここでいう睡眠のホルモンとは睡眠や身体の成長に関係のあるホルモンで、主に成長ホルモン、セロトニン、メラトニンのことをいいます。
セロトニン | 朝の光によって分泌される昼間のホルモン。 平常心と安定感をもたらす伝達物質。 幼児期にストレスに晒され続けるとセロトニンが不足するようになる。 |
メラトニン | 朝の光を受け約14時間後に分泌される夜間のホルモン。 暗いほどよく分泌され、夜10時~2時ごろ最大で分泌。 |
成長ホルモン | 寝ているときにしか、分泌されない。 入眠して約70分後に分泌される。 |
朝の光を浴びることで、セロトニンが分泌され、約14時間後にメラトニンが分泌されます。
たとえば、朝7時に朝の光を浴びると、夜の9時ごろにメラトニンが分泌されるということです。
メラトニンの役割 | ・睡眠と覚醒のリズムを調節する ・交感神経と副交感神経の機能を調節する ・免疫力を高める・抗酸化作用 ・性の早熟を抑える ・老化の抑制をする |
メラトニンには身体にとってとても大切な役割があり、成長ホルモンと同様、寝ている間にしか分泌されません。
特に午後10時から午前2時ごろまでに最も分泌されるため、成長が著しい子供が夜ふかしをしたり、寝かしつけに時間がかかってしまうと、成長に必要なホルモンが分泌されず心身の成長に支障をきたしてしまいます。
また、入眠して70分後から分泌されるため、逆算すると夜9時前にはぐっすり眠りについている状態が良いでしょう。
子供には、もともと体内時計が備わっており、午後8時までに寝て午前6時までに起きる生活が理想とされています。
そのためか、夜の7時~7時30分くらいが子どもにとっての一番眠たい時間です。
そのくらいの時間帯に子どもがグズグズしてるかも?と思い当たる節はないでしょうか。
「寝る子は育つ」といわれますが、それは本当のことなのです。
子供が夜早く寝るためには?
子どもが夜早く寝るためには自律神経やホルモン整えること、つまり、生活リズムの改善が必要になります。
簡単に言えば早寝早起きとノーメディアの習慣を作る事でしょう。
そして、夜寝るときは、部屋を真っ暗にし、静かな空間を作ります。
隣の部屋でテレビがついている、光が漏れているということがないようにしましょう。
子供がしゃべりかけてきても、答えてはいけません。
怒ったり、怒鳴ったりせず、「もう寝るよ。おやすみなさい^^」とだけ答えましょう。
朝は、6時までにカーテンを開けて起こします。
我が家の場合、6時20分までには起こすよう努力をしているつもりです。
起こす時は勝手に絵本の読み聞かせを始めたり、歌を歌ったりしています。
すると、「起きて!起きなさい!」と何度も呼び掛けるより、子供の方が読み聞かせや歌に反応して目を覚ますことがあるので、お試しあれ!
一番効果的なのはノーメディア習慣
一番試してほしいのは、ノーメディアデーを作ることです。
ノーメディアデーを作ることによって、電磁波の影響も受けず、テレビを見る時間が減ったら、家族のコミュニケーションが増えたり、寝る時間を早めたりすることができるでしょう。
今どき、テレビやYouTubeを見ない子供はいないでしょうと思われるかもしれません。
それほど子供の周りにメディアが普及し、乳幼児専用アプリも開発され、幼い子供を遊ばせているほどです。
食事の準備をしている時こそ、テレビを見ていてくれたらどれだけ助かるかもわかりますし、買い物中にスマホを見ていてくれたらとてもスムーズなのもわかります。
しかし、テレビやスマホ、タブレットなどの電子機器類は、子供の心身に悪い影響をも与え続けていることを認識しておいた方がよいでしょう。
ブルーライトの光だけではなく、電子機器類から出ている電磁波が子供の身体を目には見えないレベルで硬直させていたり、緊張感を与えてしまっているのです。
つまり、ずっと電磁波を浴びている子どもの身体は硬直し、緊張度が高まっているため眠りが浅かったり、なかなか眠りにつけなくなってしまっている状態だということです。
ノーメディアへの取り組み方
我が家では当たり前の習慣になっている、ノーメディア習慣。
ノーメディアデーを取り組むにあたり少し注意点があります。
- 基本的にテレビはつけません。
(注意:見るときは必ず時間を決めておきましょう) - 寝る前のテレビは絶対に禁止です。
(注意:夕飯を食べるときには消しておきましょう) - スマホ、ゲーム機、タブレット等電子機器は、子供から3mは離しておきます。
(注意:親のポケットにスマホを入れっぱなしでも電磁波の影響をうけます。子どもの手の届かないところへ置いておくのが良いでしょう。)
子供によっては、テレビやYouTubeが見られないことで、かんしゃくを起こしてしまう子もいるかもしれません。
そのような場合、すでにメディア脳になってしまっていることがあります。
親として心が痛んだり、かんしゃくをなだめるのに大変な思いをするかもしれませんが、子供の成長のために少し心を鬼にしてみましょう。
また、1日試してみただけでは変化がありません。
生活リズムを整えるのに3ヵ月はかかるといわれているからです。
ご家庭によっては祖父母や夫がテレビ好きで、ノーメディアにするのは難しいという場合があるかもしれません。
どうか、ご家族で話し合いの場を設けてみたり、できるところから少しずつ試してみると良いかもしれませんね。
そして根気よく続けていくことで、子供の生活リズムも整い、質の良い睡眠と成長に繋がっていくのです。
子供が夜寝ない原因と早く寝る方法のまとめ
子供が夜寝ない原因は、生活リズムの乱れからくる自律神経やホルモンの乱れです。
夜寝ている間にしか出ないといわれる、成長ホルモンやメラトニンをたくさん分泌させるためにも、
「夜は8時までに寝て朝は6時までに起きる」を合言葉に、その時間により近い時間帯には寝起きさせるよう努めましょう。
生活リズムを整えるのに3ヵ月はかかります。
子供のために、できることから少しずつ始めていきましょう。
一番取り組んでほしいのはノーメディアデーを作ることです。
我が家では、長女がさくらさくらんぼ保育の園に通いだした7年ほど前からノーメディアに取り組んでいます。
長女はテレビやYouTubeを見ずに生活していても、学校で新しくできた友達と普通に遊べていますし、自分で好きな遊びを見つけて楽しむのが得意な子になりました。
家では広告や新聞紙を床に敷き詰めて遊ぶだけでも、子供にとっては楽しめるものです。
おかげさまで家の中は散らかっていますが、我が子3人とも、自ら発見して遊びに変える力はついてきていると感じています。
ノーメディアデーにすると、子供の遊び方にも変化が出てくるかもしれませんね。
初めは大変でも、子供の成長のために心を鬼にすることも大事です。
根気強く子供を守っていきましょう。
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